2007年3月号　こころも身体も健やかな家づくり
	暖冬少雪も返上かと思われるこの季節の雪降りが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。　私どもも、おかげさまで春の新築工事も本格始動。　先日は、家づくりにとりかかるお客様をお招きして、作業場での墨付けと刻みの見学会を開催しました。　春まだ雪深き津南森林組合より運び込まれたスギの丸太を、手斧でトントンと削りだす作業に、思わず熱が入ってしまいましたが、お客様に昔懐かしの手作業をごらんいただけたのは何よりでした。　このスギの丸太は、夏に完成予定の「セカンドライフの家」「週末の家」のリビング＆ダイニングの化粧梁として使われる予定です。　越後の厳しい気候風土に育まれた山の木が材として、第二の人生（いや木の材としての生命）を歩み始める感動、これからもお客様とともに分かち合って行きたいと思います。 家族の集まる中心には、知恵と工夫をこらして。 お預かりしたご予算を最大限に生かす家づくり。 　家づくりも「長い目で見てローコスト」という価値観が、一般にも浸透してきました。 　家族の変化に対応できる、メンテナンスが容易である等、その実現のため気遣いも様々に必要ですが、ずっと心豊かに暮らせる空間の工夫は大切です。　条件がたとえ厳しくても、つくる家に住む人の「お気に入り」をつくること、これは私たちが心がけているひとつでもあります。　例えばいつも家族が集まる空間や、おもてなしをする玄関などには、ひと工夫してみる、素材に工夫を凝らす。　そこにいて本当にくつろげる空間が実現できるならば、それはどんなリゾート施設に行けることにも勝ることはありません。　豪快な丸太梁、繊細な木づかい、そして竹、和紙、天然石だけが持つ本物の風合いを大切に、年月とともに出てくる風合いを愉しむ空間づくりを、とくに心がけていきたいものです。		墨付けと刻みの見学会 （2007年3月10日）
			住宅見学会の風景